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RSウイルスワクチンのアブリスボを取り扱い始めました

  • 執筆者の写真: 樋垣 諒
    樋垣 諒
  • 4月23日
  • 読了時間: 2分

こんにちは

今日は新しく取り扱いを始めたRSウイルスワクチンのアブリスボの案内です。

一言でいうとアブリスボはRSウイルスに対するワクチンで、妊娠24〜36週の妊婦に接種することで、母体を通して免疫が移行し、生まれてくる赤ちゃんは出生時からRSウイルスに対する抗体を持つことができます。


RSウイルス感染症とは

RSウイルス感染症は、RSウイルスによる呼吸器の感染症です。おおよそ1歳までに半数が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染すると言われています。


症状としては、発熱・鼻水など軽い風邪症状から重い肺炎まで様々ですが低年齢ほど重症化しやすく、特に生後6か月以内にRSウイルスに感染した場合には、細気管支炎・肺炎など重症化する場合があります。


また、RSウイルスはウイルス感染症であるため、特効薬はなく、症状に対する対症療法が基本の治療となります。

そのため、低月齢の場合は、RSウイルスにかからないための予防も大切になってきます。


アブリスボとは

そこで役立つのがアボリスボによる予防です。

妊婦に接種することにより、母体のRSウイルスに対する中和抗体価を高め、その抗体が胎盤を通じて胎児に移行し、出生時から乳児におけるRSウイルスを原因とする下気道疾患(細気管支炎や肺炎)を予防することが可能です。


<接種の時期>

妊娠24~36週の妊婦(望ましい週数としては28~34週頃)


<接種回数>

1回 筋肉注射


<効果>

生まれてくる赤ちゃんのRSウイルス感染症の発症予防効果が50%、重症化予防効果が80%

効果持続期間は生後6ヶ月程度その後は徐々に効果が低下していきます。


<接種費用>

自費 1回 29000円 


 もともとRSウイルス感染症は冬の感染症でしたが、近年流行時期が予想しづらく、春から夏に流行ったりすることも見られます。決して冬生まれの赤ちゃんだけでなく1年を通してすべての赤ちゃんにおすすめすることができるワクチンです。

 またきょうだいがいるご家庭ではきょうだいはちょっとした風邪症状であったとしても、実はRSウイルスだったということもよくあるので、きょうだいがいらっしゃるご家庭には特におすすめです。


 ワクチン自体が高価なので、なかなかお安く提供はできませんが、それでもできるだけ広く接種してもらえるよう、なるだけ費用を抑えさせていただきました。

できるだけ多くの方に接種していただけるよう、ご興味のある方はぜひ一度ご相談ください。


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